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徒然日記 ~2018/03/10~

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長いことブログを書いていると、自分でも何度も読み返すくらいに気に入っている記事もあれば、納得のいかない出来の記事もあります……というか、後者のほうが圧倒的に多いです。代表例は昨年のこれでしょうか。話の枕に引用した事例と、記事を通して書きたいことが殆ど噛み合わずに空回りしている様子が実に痛々しいですね。正直、今からでも削除してしまいたいのですが、ロクでもない記事でも、次によりよいものを書くための戒めに(文章の訂正や校訂はしても)残しておくのがマイルールなので、今後もネットの海の片隅で一人羞恥プレイに勤しむ所存。尤も、これに関しては元ネタの事案が、

 

一年経過した今でも終息していない

 

という、記事のクオリティの低さを遥かに凌ぐレベルのロクでもない状況に陥っているので、相対的にセーフと言えなくもありません。最初につけ込む隙を与えたほうが悪いのか、何時までも結果の出ないネタに固執するほうが悪いのか、どちらの陣営に与するかのコメントは差し控えさせて頂くとしても、他に議論するべきことが発酵するほどにあると考える有権者は私一人ではないと思うのですが……まぁ、この記事自体も一年後には削除してしまいたくなるかも知れませんけれどもね。上記の理由で時事ネタは避ける今回の話題は2つ。

 

 

1.『岸辺露伴は動かない』エピソード10『ザ・ラン』感想(ネタバレ有)

 

橋本陽馬「競争はどんな世界だろうと常にあるッ! だから『公正』さは必要だ。『公正』の下でなければ人は成長しない」

 

元日の『風雲児たち』を筆頭に『りゅうおうのおしごと!』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『宇宙よりも遠い場所』『宝塚版ルパン三世』と名作・佳作が目白押しの今年の中でも、恐らくは確実に年末のベスト10に入ると思われる『岸辺露伴は動かない』の最新作。本作を手元に置いておきたいがために何十年かぶりに週刊少年ジャンプを買ってしまいましたよ。

どちらが先にトレッドミルの停止スイッチを押すかという、他愛のない意地の張り合いのつもりが、あれよあれよという間に『勝てば相手に殺される』&『負ければ窓から転落死する』という、どう足掻いても絶望的なガチンコバトルに叩き込まれてしまった顛末をしきりに反省する露伴センセ。常人には想像もつかない流れですから、そんなに気にせずともいいのに……と思いますが、よくよく考えると露伴センセもチンチロ勝負で仗助を勝負から降ろさせないために自分の小指を詰めるという突拍子もないことをやらかしているので、自分がやることは他人もやる可能性があることを想定して然るべきでした。今回の露伴センセの反省点は『越えてはならないレッドラインを見落とした』ことではなく、橋本陽馬が『自分と同じタイプの人間と見抜けなかった』ことでしょう。まぁ、それを認めると露伴センセは自分も大概ヤバイ人間と認めることになるので、無意識に避けているのかも知れませんが。

それにしても、本当に荒木センセは巧い。上記のように本作は『どちらが先にトレッドミルの停止スイッチを押せるか』という、現実世界でも普通にあり得そうな勝負ですが、橋本陽馬が筋トレに対する異様な執着心を育む過程が端的&しっかりと描けているので、これが唐突に生死を賭けたガチンコバトルになっても、全然違和感ないのよね。この辺はジャンケンやキャッチボールに生命を賭けるバトルを描いてきた荒木センセの独壇場。

それに加えて、冒頭で引用した台詞に象徴されるように言っていることは橋本陽馬のほうが正しいのよ。それこそ、露伴センセは最初の勝負ではズル……とはいかないまでも、純粋な筋肉勝負ではなく、小細工を弄しての勝利でしたので、リベンジマッチを望む橋本陽馬の主張は正しい。彼にかぎらず、ジョジョ作品では『人の成長は未熟な過去に打ち勝つこと』とか『思い込むということは何よりも恐ろしいことだ……自分の能力や才能を優れたものと過信している時はさらに始末が悪い』とか『人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる。安心を求めることこそ、人間の目的』とか、敵さんサイドの主張のほうが論理的で、それが彼らのキャラクター&物語に深みを持たせているのですよね。何気にJOJOのラスボスで一番言動が小物っぽかったの究極生物のカーズなんだよなぁ。

 

 

2.『銀河英雄伝説Die Neue These』追加キャスト発表

 

『~銀河英雄伝説Die Neue These 邂逅~ 4月よりファミリー劇場、TOKYOMX、MBS、BS11にて放送開始』

 

マジで来月から、しかも、我が家でも見ることのできる局で放送されることになった『銀英伝』。昨年、主要キャラクターのキャスティングが発表された時にも記事にしましたが、本当に始まるとは思いませんでした。いや、今でも少し疑っているくらいです。この心境を『銀英伝』を御存じない方には如何に説明していいものやら……現在の週刊少年ジャンプで横山光輝三国志のリメイク漫画が始まると聞かされた漫画ファンの心境に近い……かも? 俄かには信じられない話でしょう? 他に適当な譬えを思いついた方がおられましたら、コメント欄まで。一応、第一話の感想は書くつもりです。

公式HPでは追加キャラクター&追加キャスティングも発表されました。前回の記事ではラインハルト=宮野さんという予想が的中したと書きましたが、今回の追加分ではロイエンタール=中村悠一さんという希望が叶ったのが一番嬉しかった! でも、相方のミッターマイヤーは小野D……個々のキャスティングは申し分ないものの、帝国軍の双璧というよりはカラ松と十四松に見えてしまいそうで怖い。

驚いたのはシェーンコップとメルカッツ。三木眞一郎さんかぁ……いや、実は私は三木さんのヤンを期待していたのですよ。そして、シェーンコップは小山力也さんが来ると勝手に確信していたので、この展開は想定外。まぁ、力也さんは外伝でマーチジャスパーを演じておられたので、前作の主要出演陣は意図的に避けたのかもと思いましたが、それだとメルカッツが石塚運昇さんの説明がつかないんだよなぁ。まさかの元ヨブちゃんやで? 個人的にはエルラッハの楠見尚己さんにも意表を突かれました。楠見さんはロボス元帥しかないと思っていたので……これはこれで『銀河声優伝説』という呼称に相応しい贅沢過ぎる起用というべきでしょうか。

尚、アンネローゼとトリューニヒトという、帝国と同盟の最重要人物のキャスティングは現時点で未発表。特にトリューニヒトは最善の専制政治と最悪の民主政治のどちらを選ぶかという本作の主題から逆算すると、ラインハルトと並び評されるべき存在はキルヒアイスでもヤンでもなく、彼なのですから、かなりの大物が配される予感。山ちゃんのヨブちゃんとかあるで。しかし、改めてHPを見ると女性キャラクターは全員未発表なのね。アンネローゼは元より、ヒルダやフレデリカやジェシカがいない銀英伝は想像できないので、キャスティングしていないということはないと思いますが……あと、キャラデザが前作よりもアニメ拠りなのも少し気掛かり。『銀英伝』の世界観を慮るにキャスティングやキャラクターはアニメよりは洋画に寄せて欲しいので、実在の俳優のイメージが残るくらいで丁度よいのではないでしょうか。流石に前作のシェーンコップはやり過ぎたと思いますが。羽佐間さんのCVもあってか、一人だけ日曜洋画劇場状態だったんだよなぁ。

 

 

 

 

 

 

 


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