杉下右京「貴方は今すぐ、その手に持っている凶器を捨てて、自首することです」
おっ、杉下君、馬鹿じゃあないのかぁ?
何気に武道の達人とはいえ、捻挫した足を引き摺っている状態で、鉈を片手に自分を殺そうとしている相手に何を宣っているのでしょうか。案の定、取っ組み合いになった挙句、冒頭に続いてラストでも転落の衝撃で失神するという失態を晒してしまいました。傍目には捻挫で済んでいるように見えた杉下ですが、落下の衝撃で頭部を強く打っているのかも知れません。つい、いつものように相方やイタミンが傍で待機していると思い込んだまま、ペラペラと御高説を垂れてしまい、自分で追い詰めた犯人に逆ギレされてしまった可能性大。うーん、このうっかりさん。そう考えないと、あんなに無計画な説得に出るとは思えませんのでね。説得できれば万々歳でしたが、結果的に致命的な判断ミス。何とか逃げる算段をたてて、イタミンたちに連絡を取ったほうがベターでした。杉下の勇み足で前後編になった今回の『相棒』。次々回に最終回を控えた二部構成が吉と出るか凶と出るか。判断は後編の出来次第ですので、内容の善し悪しについては次回に論じることにしましょう。
尤も、今までに放送された『相棒』の前後編に比べると、ヒキが弱かったのは確かです。最近の前後編だと『森の中』&『猛き祈り』や『鮎川教授シリーズ』が思い浮かびますが、あれらの作品に比べると、カイト君や杉下がピンチに陥る過程がイマイチ弱いというか……ハッキリいうと杉下の自業自得感が否めないんですよね。冒頭で崖から転落したのも、集団行動を乱すなというイタミンの忠告を無視した結果ですし、ラストの危難も上記したように杉下の判断ミスが原因ですので、杉下がピンチに陥っても感情移入できないというか……まぁ、カイト君の時も今回の杉下と似たようなシチュエーションでしたが、杉下がカイト君と同レベルの判断ミスを仕出かすというのはイカンでしょ。内容的には結構な分量の伏線や布石がビシバシ張り巡らされている分、次回が楽しみではあるのですが、どうもイマイチ乗りきれなかったかなぁ。
そうはいっても、次回が気になるのも事実。『消えた銃弾』以来の出演となった下條アトムさん演じる役場職員が担う役割や、窯場の夫婦が負傷した杉下を助けた動機、彼らが地元の土を使わなくなった理由、その他諸々……取り敢えず、夫婦が斗ヶ沢を匿ったのは、彼が村井流雲を殺害してくれたからではないかと予想しますが、他は見当もつかん。今回イマイチ乗れなかったのも、本当に、全く、何もかも、先の展開が読めなかったからなんですよね。ミエミエというのも興醒めですが、サッパリ読めないのも考えもの。しかし、個人的には次回予告の、
杉下右京「君ならできます! さぁ、言ってみて下さい!『俺なら出来る!』と!」
橘翔太「お、俺なら出来る!」
のシーンだけでも見る価値ありそう。何だ、この次の瞬間にでも、
杉下右京「最高ですかー!」
とか言い出しかねない杉下は。嫌いじゃないぜ。
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何気に武道の達人とはいえ、捻挫した足を引き摺っている状態で、鉈を片手に自分を殺そうとしている相手に何を宣っているのでしょうか。案の定、取っ組み合いになった挙句、冒頭に続いてラストでも転落の衝撃で失神するという失態を晒してしまいました。傍目には捻挫で済んでいるように見えた杉下ですが、落下の衝撃で頭部を強く打っているのかも知れません。つい、いつものように相方やイタミンが傍で待機していると思い込んだまま、ペラペラと御高説を垂れてしまい、自分で追い詰めた犯人に逆ギレされてしまった可能性大。うーん、このうっかりさん。そう考えないと、あんなに無計画な説得に出るとは思えませんのでね。説得できれば万々歳でしたが、結果的に致命的な判断ミス。何とか逃げる算段をたてて、イタミンたちに連絡を取ったほうがベターでした。杉下の勇み足で前後編になった今回の『相棒』。次々回に最終回を控えた二部構成が吉と出るか凶と出るか。判断は後編の出来次第ですので、内容の善し悪しについては次回に論じることにしましょう。
尤も、今までに放送された『相棒』の前後編に比べると、ヒキが弱かったのは確かです。最近の前後編だと『森の中』&『猛き祈り』や『鮎川教授シリーズ』が思い浮かびますが、あれらの作品に比べると、カイト君や杉下がピンチに陥る過程がイマイチ弱いというか……ハッキリいうと杉下の自業自得感が否めないんですよね。冒頭で崖から転落したのも、集団行動を乱すなというイタミンの忠告を無視した結果ですし、ラストの危難も上記したように杉下の判断ミスが原因ですので、杉下がピンチに陥っても感情移入できないというか……まぁ、カイト君の時も今回の杉下と似たようなシチュエーションでしたが、杉下がカイト君と同レベルの判断ミスを仕出かすというのはイカンでしょ。内容的には結構な分量の伏線や布石がビシバシ張り巡らされている分、次回が楽しみではあるのですが、どうもイマイチ乗りきれなかったかなぁ。
そうはいっても、次回が気になるのも事実。『消えた銃弾』以来の出演となった下條アトムさん演じる役場職員が担う役割や、窯場の夫婦が負傷した杉下を助けた動機、彼らが地元の土を使わなくなった理由、その他諸々……取り敢えず、夫婦が斗ヶ沢を匿ったのは、彼が村井流雲を殺害してくれたからではないかと予想しますが、他は見当もつかん。今回イマイチ乗れなかったのも、本当に、全く、何もかも、先の展開が読めなかったからなんですよね。ミエミエというのも興醒めですが、サッパリ読めないのも考えもの。しかし、個人的には次回予告の、
杉下右京「君ならできます! さぁ、言ってみて下さい!『俺なら出来る!』と!」
橘翔太「お、俺なら出来る!」
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