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世 良 修 蔵 で あ る
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今回の予告映像では地獄の使者とか、恰も上記のAAのような扱いをされていた世良修蔵。1秒間10回斬首とかシャウトできそうだな。まぁ、会津視点の物語を描く以上、世良は悪役にならざるを得ません。それは避けられない運命です。しかし、実際の世良があんな野卑な人物かといえば、私個人としては断じてNoと答えざるを得ません。
彼は長州藩でも革命の中核を担った松下村塾系とは異なる派閥に属した人物でした。加えて、彼の直属の上司(A・T氏)が新選組との内通の疑われて殺されたため、世良も自分にまとわりついた悪印象を拭うために何度も名を変えています。ありていにいえば、革命の主流派から排除されかかっていた傍流の志士です。長州藩革命派の最大セクトである松下村塾系の連中にすれば、世良はどうでもいい存在でした。否、確実に消えて貰ったほうが自分たちのポストが増えるとかヤバイ目で世良を見ていた筈です。
そんな世良に与えられたのが奥州鎮撫都督参謀という職。要する全奥州を平らげる役目です。しかし、劇中では殆ど触れられていませんでしたが、彼らに与えられた兵力は僅か二百人でした。無理に決まってるじゃん。実際、同じ職をやれといわれた長州の品川弥二郎と薩摩の黒田了介は馬鹿も休み休みいえと拒絶しています。任務と困難さに加えて、両名には奥州鎮撫都督参謀の地歩を蹴っても、他のポストが回ってくる確証があったのでしょう(実際、回ってきましたしね)。でも、傍流の世良には任務を断っても他の仕事に恵まれる保証がなかった。彼とタッグで奥州に放り込まれた大山格之助も薩摩藩では非主流派ともいうべき久光派であることも上記の説の傍証といえます。更にいえば、新政府軍も奥羽鎮撫都督とかいう役職に必要以上の成果を期待していなかった筈です。一先ずは江戸から西の足場固めの時間稼ぎ。世良や大山がうまく奥羽を屈服させれば儲けもの。失敗しても、それはそれで奥州攻めの口実になる。そう考えていたのは確定的に明らかです。
こうして、世良はSAOも裸足で逃げ出す生命掛けの無理ゲーともいうべき任務を押しつけられました。それでも、世良は擲げず、腐らず、諦めずに己の任務を遂行しようとします。兵力で圧倒できない以上、頼れるのは官軍の威光のみ。世良が東北諸藩に必要以上に高圧的に出た背景には上記のような切実な事情があったものと推察されます。尤も、世良も相棒の大山のように硬柔織り交ぜた腹芸をこなせる才幹があればよかったのですが、その器量がなかったのも事実。器量がないから、奥羽諸藩の各地を飛び回っては『会津を攻めよ』『攻めなきゃ同罪』と吹聴して回るしかなかった。冷酷な言い方をすれば世良は無能な働き者でした。また、そういう人材であるからこそ、新政府は世良を火種として奥州に放り込んだのです。
「世良修蔵は生きていても顕職には就けん男だ。だが、彼の地で殺されれば、その功績は何人にも劣らぬものとなろう。なにも生きてあることだけが国家に報いる途ではない」(CV:塩沢兼人)
といったドライ過ぎる人材運用術が働いていたのでしょう。事実、世良は生きることよりも死ぬことで歴史を動かしたのです。会津戦争の事実上の引き金となった世良を応援する気は全くありませんが、彼の置かれた境遇があまりにも厳しかった点を見逃すべきではないと思います。そんなわけで私もdeluxeさんの顰に倣い、ここに、
『世良修蔵にこそ同情し隊』
を結成致します。会員資格は特にありません。上記の文章を読んで、一寸でも『世良って可哀想……かも?』と感じた方であれば、誰でもウェルカム。ただし、会員になっても何のメリットもない&会長の私も会員の言動に一切責任を負わない点は御了承下さい。
何か、本編の感想に入る前に気力体力の8割を消費してしまった感がありますが、世良修蔵は何時か歴史記事の題材にしたいと考えていて、でも、ボリューム不足でできなかった人物なので、今回、大河ドラマの感想記事に挿入しちゃいました。そんなわけで記事は通常よりも短目になるかもです。それでは本編の感想いきます。
1.地獄の使者、到来
世良修蔵「今頃、(桜が)満開か……なんもかんも遅れた土地よ」
世良修蔵、推参。もう、上記の私の浅はかな推論とか、完全に吹き飛ばすほどのヒールオーラ満載です。小沢仁志さんも色々とやり過ぎ。桜と奥州の情勢を重ねる会話はよかったのですが、後半の台詞はいらんかったかな。説明台詞に過ぎる。なくても推察できます。今回は他にも説明台詞が多かったのが気になりました。
2.女たちの心意気
覚馬の訃報(誤報ですが)に打ちのめされるうらを元気づけようと薙刀の稽古に連れ出すヒロイン。前向きだなー。誰とはいいまでんがアイツが悪いコイツが悪いとブチブチ文句垂れるしか能がなかったアレとはえらい違いだよ。でも、ヒロインの『きっと兄様は生きている』という台詞はキツイ。確かに生きてはいるんですが、覚馬が生きている=うらとのハッピーエンドにならないのがミソ。これぞ、会津クオリティ。ヒロインがうらを励ませば励ますほどに悲劇エンドへのルートが確定してゆくように見える。一昨年の女主人公とは別の意味で生きたバッドエンドフラグ。個人的には神保雪がキチンと未亡人の髪型である『毛巻』(丸髷に結っても笄を用いず、垂らしておく一種のポニーテール)になっていたのが好印象。時代劇方面の公証はしっかりしてるなー。
3.今週のラスト・タイクーン
僕らの慶喜が帰ってきた!
それだけでテンション2割UPです。完全に毒されているな、私。しかも、開口一番、
徳川慶喜「さしたる感慨もないものだ。わしの将軍職は京で始まり、京で終わった。幕府を潰した汚名と共に」
バナージ・リンクス「……何だか、他人事みたいだ。自分たちの経緯を語っているのに、貴方の言葉には他人事みたいな冷たさを感じる……」
フル=フロンタル並みの醒めた目でこれまでの経緯を振り返る慶喜。それでも、ちょっとは嫌味をいいたくなったらしく、
徳川慶喜「つーかさ、勝よ。オメーは誰に仕えてきたん? 俺? 俺じゃねーだろ? 幕府だろ? 日本だろ? 俺個人なんかどーでもよかったろ? そもそも、俺に家臣なんかいなかったじゃねーかよ。頭のいい奴はオメーみたいに俺の頭を通り越して事を運ぶし、馬鹿な奴は俺の足を引っ張るしか能がなかったし。あーあ、会津中将が羨ましいわー。あんなお人好しにも忠節を尽くす連中がいるのに、俺ときたら、家臣に恵まれないばかりに千年先にも残る汚名を歴史に残しちゃったわー。まぁ、生き残ったから別にいいけどねー」
こんな慶喜を可愛いと感じちゃう私はもう色々と引き返せない境地に到達してしまった気がする。でも、君に腹心と呼べる人材がいなかったのは貴方の朝令暮改の言動の影響で皆、暗殺されちゃった所為だよ。半分は自業自得だからね。それと、容保のことを羨ましがっていますが、あっちはあっちで次回予告で描かれていたように家臣の間で繰り言VS現場主義という不毛な対立があって、無条件で部下に恵まれていたわけじゃないからね。隣の芝生は青く見えるものだよ。そして、ラストまで会津のことは他人事のまま、水戸へ退場。相変わらず、美味しい役でした。是非是非、明治・大正編での再登場に期待! 自転車と共に!
3.藩として軸がブレている
『奥州全土が足並みを揃えて』『会津を救うため』『総督府に嘆願する』
奥羽諸藩の家老級の会議で出た結論ですが、なんもかんも間違っています。まず、奥州全土が足並みを揃えたら、それだけで新政府の警戒心を呼びます。それでは会津を救うのはムリ。逆に戦の口実になります。そして、総督府に嘆願してもムダ。先述のように世良は新政府軍から受けた命令を是が非でも遂行しなくてはいけないと考えていますし、よしんば、総督府を説得できても、世良は傍流なので新政府への影響力は著しく低い。恐らくは大村か大久保か岩倉に握りつぶされてオシマイ。
じゃあ、どうすればよかったのかといえば、あくまでも結果論ですが、会津は恭順の姿勢を示すために諸藩と連携せずに単独で嘆願を行わなければいけなかった。そして、嘆願は一に西欧列強の大使、二に総督府の本丸である西郷にマトを絞るべきでした。実際、慶喜が助かったのは勝と山岡が上記二箇所へのピンポイント交渉に成功したからです。新政府軍は武威を示す戦は望んでいても、西欧列強が介入してくるレベルの内乱は避けたい。そこを読みきれなかったこと、そして、西国諸藩にコネを持つ神保修理を藩論統一のために犠牲にしたため、新政府の中枢にダイレクトにホットラインを繋ぐことができなくなかったのが会津の失策でした。あとはアーネスト・サトーと親交のあった広沢が囚えられたのも痛かった(ついでですが、この場面の広沢の独り言が痛い。完全無欠の説明台詞でした。減点)。戦争とは武器を用いた外交であることが判っていなかった。否、戦国時代であれば奥羽同盟もアリなんですが、世界の中の日本という視点にたてば、自ずから採るべき方途も見えてきた筈なんですよね。まぁ、先述したようにあくまでも結果論ですので、茶飲み話程度に聞いて頂けると幸いです。
でも、それを視聴者に気づかせないために劇中では近藤勇の死が巧みに織り込まれていました。近藤が流山で釈明に出向いたまま、帰らぬ人になったという逸話を挿入することで、旧幕府軍と新政府軍の間には交渉の余地なしと思わせる仕組みです。この流れはうまかったなー。あと、土方もキチンと(?)足を負傷しているしね。ついでに斎藤と時尾の初邂逅まで挟むとか、今回は内容濃かったなー。
4.神の憂鬱
奥羽諸藩の会津嘆願の動きに狂喜するヒロイン&権八っつぁん。
川崎八重「会津が逆賊でねぇことが明らかになっかし?」
山本権八「なんべ! そもそも、そもそも、会津には何も何~~~も非はねぇんだ!」
どう見てもフラグです。本当にありがとうございました。権八っつぁんも大事なことだから二回言ったんですね、判ります。このあとの会津に来た諸藩の人々に銃の調練をする場面はヒロインの台詞を額面通りに受け取ると非常に心の和むように見えるんですが、実は全く逆で心の奥底が冷え込むような情景なんですね。だって、イザという時には同盟軍として共に戦う藩の連中が最新兵器の扱い方を全く判っていないことが描かれているんですよ。こんなん、どう見てもOUTやん。尚之助も顔は笑っていましたが、心の奥底では、
早 /::::l:::l::、:::::、:::::ヽ::、::::::::::::\:::\::::::::ヽヽ::::::ヽ 駄
.く /:::!::::i:::!:::ヽ:::ヽ::::::ヽ::ヽ、::::::::::\:::ヽ:::::::ヽヽ::::::', 目
な. /:l::::!::::ヽ!::ヽ:::::::ヽ:::::::\:::ヽ、::::::::ヽ:::ヽ::::::::!::i:::::::! だ
ん ハ:::l:::::、::::ヽ::::\:::::\:::::::\:::`ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::l
と /:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::、:::::ヽ:::、:\::::: \::::::\::::!::::ヽ:!:::i:::l:l こ
か !:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::\:::ヽ::::\:::\::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li| い
し j/:::l:::::!:、:::!::ト、:、:ヽ:::::`ヽ{、::::::\::::\{、::::::::::::::::i::!::l:l ! つ
な l:i:l::::i::i:、:l::lテ=-、:ヽ、_、::\_,≧ェュ、_、\:::::::::i::li::!::リ ら
い !ハト:{:!:i:トN{、ヒ_ラヘ、{ >、{ 'イ ヒ_ラ 》\::l::!:ト!!:l::l! :
と ヽ i、ヽ:ト{、ヾ ̄"´ l!\ `" ̄"´ |::!:l::! j:ll:!
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: ヾト、:!u j!/ j|:::リ
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rー''"´ト!::i{\ / / !:/
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とか考えていたように思います。実際、一部の藩(主に長岡)を除いて、全く頼りにならなかったのは周知の事実にして、後半の白川口の戦いで描かれた通りですしね。
5.その時、歴史が動いた
傍若無人な振る舞いを続けてきた(あくまでも劇中世界でです)世良に奥羽諸藩の天誅が下る。奥羽諸藩のお歴々が世良の手紙を読む場面はセオリーですが、日テレ版『白虎隊』では『人の手紙を盗み見るは恥ずべきことなれど……』と断りをいれていたのが印象的なだけに、今回のはちょっとストレート過ぎたかな。暗殺現場で世良の拳銃が二発連続で不発に終わったのは史実。オートでジャムったのではなく、リボルバーで不発とか、昔の拳銃の粗悪っぷりを差し引いても、ツイていないにも程がある。いっそ、暴発のほうがマシに思えてきました。そして、遂に斬られる世良修蔵。事実上の奥羽戦役の引き金になった世良の死に際して、彼の拳銃が不発に終わったのはささやかな歴史の皮肉を感じずにはいられない。
6.白河城の戦い
あれ、思っていたよりも呆気なかったな。
次回辺りでじっくりと描いてくれるかと思っていたのですが、拍子抜け。残念。その分、鶴ヶ城攻防戦で頑張って下さい。
あまりにも描写が短かったので多少、補足説明。劇中とか『紀行』とかでは武器の差が勝敗を分けたとかいわれていましたが、それと同等の敗因として挙げられるのが西郷頼母の采配ミスと、彼を連合軍の総督に任じた容保の任命責任です。怒りの沸点は低くても軍才では会津随一の山川大蔵、責任感に難はあっても、一度戦場に放り込めば無双の働きをする佐川官兵衛を差し置いて、西郷頼母を奥州の玄関口ともいうべき白河防衛の総司令官に抜擢した責任は重いといわざるを得ません。まぁ、会津単独の戦闘であれば兎も角、連合軍の総督ともなれば、山川や佐川クラスの家格の人物では統率が効かないという配慮があったのかも知れませんが、そもそも、恭順派の頼母を最前線に放り込むという遣り口に異論を封殺する暗い人事力学が見え隠れしますね。
頼母も頼母で本心は恭順なものですから、基本、やる気ナッシングなんですね。加えて、戦場経験もないから、目の前の状況に右往左往するうちに敵に主導権を握られてしまう。劇中に登場したように本戦には斎藤一も参戦していますが、彼は新政府軍の戦いを肌で経験していますから、
斎藤一「やばいって。城に籠っていたら城外の要所を抑えられて砲弾撃ち込まれるって。城外にも守備隊を置くべきだって。悪即斬だって」
と進言しても、
西郷頼母「アホくさ。兵力ではこっちが圧倒してんじゃん。小細工の必要なんかねーじゃん。イザって時は俺の御式内で全員ノしてやるじゃん」
とかいって全く耳を貸さない。結果、稲荷山、立石山、雷神山という白河城を囲む丘陵地帯を新政府軍の占拠されて、砲弾の十字砲火を喰らう有様。もう色々とダメぽ。でも、軍略家としての頼母には一片の同情の余地もないんですが、この敗戦の所為で会津の恭順派の勢力が弱まったのも事実。ここで勝っていれば、容保も少しは頼母のいうことも聞いたんでしょうけどねぇ。悪い時には全ての事態が悪い方向に転がるものです。
7.ガトリング家老
越後長岡藩執政、河井継之助キター! ガトリング家老見参です。河井継之助といえばガトリング砲というくらい、切り離せない両者ですが、腐れ縁のY氏の研究によると継之助が買ったのは当時の世界水準のガトリング砲と比較すると性能劣悪にも程があるマガイモノであったとのこと。えー、ちょっと萎えるわー。演じるのは岡森諦さん。ヒサの親父か。悪くないんですが、個人的には現時点で河井継之助を演じられる俳優さんは一人しかいないと思うんですよね。それは、
西島秀俊さん
ですよ。覚馬も似あっていますが、もっとギラギラした河井継之助も絶対にハマると思うんだ。今のメイクも継之助っぽいしね。2~3年後くらいに大河ドラマで『峠』を予定しているのであれば、是非、お願いします。
その西島さん演じる覚馬。牢獄の中で『俺は何処で間違ったんだ』と自問自答しますが、今回、権八っつぁんがいったように会津は何も悪いことはしていないんですね。人として間違ったこともしてない。でも、保険のように正しいことを積み重ねた分だけ、幸せな未来が保証されるほどに人の世は甘くもないし、つまらなくもない。ぶっちゃけると会津は間違っていないのですが、乱世における藩の方針がなかったので、こういう目に遭っているんです。その場その場でよかれと思ったことばかりに気を取られていると、残念ながら、こういうことになってしまう。
「人間としての尊厳と、政略上の成功とが、往々にして等価で交換される」(CV:肝付兼太)
人類社会における永遠不滅の法則ですね。本当にねー、上記の角場の場面といい、パッと見はいい話に見せかけて、実は会津の至らなかった点を言葉でなく、画で抉る描写は一級品ですよ。
次回は『二本松少年隊の悲劇』。
あかん、またしても月曜日の朝から欝出勤の人が増えるぞ。白虎隊よりも救いのない逸話ですしねぇ。気合入れて鑑賞しましょう。
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