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徒然日記 ~2014/06/17~

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昨日は回線復旧工事の立ち合いで朝早くから居間でTVを見ていたのですが、某放送局のワイドショーが『WCの日本戦を見ない人は何をしていたのか』という特集をやらかしていたので、速攻で画面を消しました。国別対抗戦を応援しない輩は異端者だとでもいいたいのでしょうか。ちなみに私は当該時刻は仕事でしたが、サッカーに興味ないので休日でも見なかったと思います。別にサッカーやWCやサポーターの存在を否定しているワケではありません、念のため。今回の題材は2つ。

1.『軍師官兵衛』第24回『帰ってきた軍師』超簡易感想(ネタバレ有)

感想をやめたあともアメーバなうで実況している『軍師官兵衛』。基本的に内容ゼロの作品なので記事を書くのは結構しんどかったのですが、登場人物が何かやらかすたびに『フフッw』とか『なんでやねんw』と突っ込む分には見られる作品でした……第24回まではな。はい、今回は最悪でしたね。何が最悪って、有岡城から救出された&半兵衛から後事を託されたにも拘わらず、

主人公の成長や変化が全く見られなかった

ことですわなぁ。三木城への降伏勧告の場面で秀吉の幕僚たちが『官兵衛が変わった』とか囁きあっていましたけれども、見ている側は『何処が?』としか思えなかった。あの程度の脅ししかできずに何が地獄の使者だよ。昨年の地獄の使者を見てみろよ。

地獄の使者

こんなコワモテに降伏勧告されたら独眼竜政宗の末裔でもビビるか暴発するかのどちらかですよね。実際、そうなったしさ。今回の地獄の使者なんて、世良の足元にも及ばねーよ。
まぁ、それはいいよ。
それよりも問題なのは鶴ちゃんとの対面シーンですよ。あの場面、何で挿入されたのか狙いが全く判らなかったですよ。そもそも、鶴ちゃんが捕まったという史実とかないしさ。いや、史実にないから書いちゃいけないということではありませんよ。そんな野暮はいいません。でも、このシーンは鶴ちゃんが、

「ゴメンねゴメンね、おバカでゴメンね」

と10分くらい延々と繰り返すだけで、それ以外の情報量がゼロなんですよ。捕えられた鶴ちゃんと捕えたクロカンの間で何かドラマがあるワケでもない。ハッキリいって尺稼ぎとしか思えない。
まぁ、それもいいよ。
一番の問題はクロカンがセクシィパパンやオリーブオイルたちに『殿と二人で話がしたい』とかいっちゃったことですよ。あまりにも不用心。タダでさえ片足の踏ん張りが効かないのに、逆上した鶴ちゃんに自分の刀を奪われたらどうするつもりなんでしょうか。そのまま人質に取られて毛利領に連れ去られたら有岡城の二の舞じゃないですか。過去の失敗から何も学んでいない。アホか。それでも軍師か。そんなんで変わったとか変わっていないとかいわれても視聴者のほうが困るわ。
そんなに変わった変わったって騒ぎたきゃ、有岡城から救出された段階でオカジュンから柴俊夫さんにキャスト交代すればよかったじゃん。そうすりゃあ、少なくとも外見の変化は見られたしね&柴さんも『GO』のリベンジできるしね。いや、できんか、この作品じゃあ。
この他にも色々と突っ込む……というか呆れるしかない内容でした。とうに心が折れてしまった私は今後もなうで実況して、気が向いたら日記で触れるくらいの扱いになると思いますが、このブログにコメントを下さるRinkaさんが御自身のブログで『軍師官兵衛』の何がダメなのかを正面から真摯、且つ丁寧に解説しておられます。同時進行の『独眼竜政宗』の感想記事も劇中の挙措を実際に御自身で再現して、その大変さを語るという極めて実践性の高い内容ですので、是非、御一読下さい。

2.屠龍の人・番外編

歴史記事『山川浩~屠龍の人・幕末編~』への多数のアクセス&コメントを頂き、本当にありがとうございました。また、今回も相羽さんのブログで御紹介頂きました。感謝に堪えません。カタヤイネンの記事がお気に入りとは思いませんでした。あの年は6本の歴史記事をUPしたんだよなぁ。それがどーしてこーなった? まぁ、都合の悪い話は措いて本題に入りましょう。
皆さんから頂いたコメントを拝見して気づいたのは、山川の心情に沿った感想というか、彼がキレるのも已むを得ないよねという御意見が多かったこと。私としては山川が如何にキレやすい人物かを強調するために、そうした逸話を拾っていったのですが、確かに自分の記事を読み返すと『こりゃあ、山川がキレるのもしゃーねーよなぁ』と思えてきました。自分なりの考えと思っていることでも、それを文章に表して&第三者の批評を受けることで、初めて己の奥底にある真の論旨に辿り着くことができる場合がある。そのことに気づくことができたのが何よりの収穫でした。
反面、悔いが残るのは山川の人格形成に影響を与えた陽明学に殆ど触れられなかったこと。陽明学については上っ面の知識しかないのもありますが、これを深く突き詰めると全体のテンポが悪くなるのが目に見えていたので泣く泣く削除しました。簡単にいうと朱子学は物事を認識してから実践に移るのに対して、陽明学は実践することが真の認識に繋がるという考えですね。これを知行合一(ちこうごういつ)といいます。要するに考える前に跳べという思想。この解釈は必ずしも王陽明の本意ではないともいわれますが、大塩平八郎、河井継之助、三島由紀夫などの陽明学を修めたとされる人物の生きざま&散りざまを見ると強ち間違った解釈ではないといえるでしょう。特に三島さんに関しては市ヶ谷の事件の手際を論う人々がいますけれども、理非善悪は別として、コトを始める前に成否や影響を考えること自体、陽明学では唾棄すべき思考なんですね。この辺は大塩平八郎の乱の顛末や、晩年の山川が自分の元から巣立つ書生たちに、

「成敗(成功失敗)利純(損得)等は眼中に置かぬがよい」

とハッパをかけたことが傍証になると思います。極めてアグレッシブでオフェンシブな山川の為人は陽明学の影響と無縁ではありません。一方で極めれば極めるほどに悲劇的な最期が待ち受ける陽明学に傾倒しながらも、山川が身を破ることなく生涯を終えることができたのは、何よりも規律と秩序を重んじる会津藩の教育が骨身に染み込んでいたからでしょう。以上、本編で触れられなかったコトの補完として。
さて、明治編については、取りあげる逸話の取捨選択と全体の構成は決まっているので、そこそこ早目にUPできると思います。昨年の大河記事で『あの兄貴の元で帝大総長にまでなったのは凄い』と絶賛した山川健次郎ですが、色々と調べてみると時と場合次第では兄貴よりもタチが悪い人物と知りました。あの兄にしてこの弟あり。類は友を呼ぶ。このブログの歴史記事を貫く永遠の真理です。詳細は明治編までお待ち下さいませ。

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