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『修羅の門 第弐門』第41話感想(ネタバレ有)

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片山ファン「キャア、右京さまぁ! やっちゃえやっちゃえ! お顔にキズつけた男なんてぶっ○○せ!」

姜子牙ファン「ちょっと……死んじゃう?」(((゜д゜;)))

今思うと、片山ファンは本当にタチが悪かったな。

予想通り、姜子牙の猛ラッシュにドンびきする女性ファン。でも、片山戦とピンチの度合は然程変わらないと思えますので、やはり、片山ファンの過激さは異常。観客席にいる(と思われる)片山本人の思いや如何に。赤面しているか、或いは同じ美形格闘家として『この程度で相手の心配をするフヌケは私のファンにはいなかった』とほくそ笑んでいるかも知れません。今回のポイントは3つ。

1.倒れぬ理由①

予想通り、コンビネーションブローの中に一発だけ発勁を組み込んできた姜子牙。複数の攻撃の中に一発だけ本命があるというのは全部が本命よりも対処に困るものです。複数のミサイルの中に一発だけ核を仕込んだロンド=ベルの戦術を思い出しました。やるな、ブライト。もう一つ、的中した予想は肘や蹴りでも発勁を放てるということ。特に蹴りの発勁はカッコよかったなぁ。足がピィンと伸びてさぁ。これはミーハーファンでなくても人気出ると思う。
ただし、これだけの発勁尽くしにも拘わらず、今回で九十九を仕留めきれなかったのは、単純に主人公補正というだけではないと思います。姜子牙の攻撃で九十九にクリーンヒットしているのはストレート系の打撃だけなんですね。頭部へのアッパー系は全てガードor回避している。トドメとばかりに打ち込んだ発勁もチョッピングライト(打ち下ろしの右)でしたし。飛田戦で山田さんが解説していたように呂家の発勁は下から上への攻撃で最も威力を発揮するので、流石に九十九もアッパー系は警戒していたんじゃないかと。上記の蹴りの発勁も横への打撃でしたので、一撃必倒にはならなかった。蹴りの発勁であれば、それこそ、陸奥圓明流の『孤月』と同じ態勢から放つのが一番でしょう。
これらの事案から鑑みるに姜子牙はセンスとスピードだけで戦っている感じです。九十九よりも小兵という発勁使いの有利さを全然活かせていない。更に初見殺しの技があれば殆ど一撃で決まる裏稼業と違い、映像で何度も相手の技を研究できる現代格闘技では技の特性や弱点が丸裸にされる。その辺の事情が判っていないんじゃないかと思えます。まぁ、あれほどのスピードとセンスがあればムリもないんですが、ボクシング編以降は常に丸裸の状態で戦ってきた九十九との覚悟の差が勝敗を分けるんじゃないかと予想してみましょう。

2.倒れぬ理由②

舞子が見せたタオル投入の素振りで本気修羅が目覚めたっぽい九十九。先回の記事に頂いたコメントで御指摘された方がいたように、今回の修羅モードはイグナシオ戦と同じく、身体のみで心が覚醒していなかったっぽいですね。
さて、テディさんの予想通り、舞子によって『負けたくない』という思いを復活させた九十九ですが何で舞子なのかという点は些か判りにくい。まぁ、川原センセのことなので思いの力という言葉で片づけてもOKなんですが、もう少し踏み込んでみましょう。現在の九十九は(自分でも気づいていなかった本心は兎も角)負けたがっている。そして、アリオス戦の言葉を借りれば、

陸奥九十九「オレは死ぬ事が一番怖い。オレにとっては死だけが敗北を意味する事だから。つまり、オレを殺さないかぎり、オレには勝てないぜ」

ということ。この両者の状態が並立していると、敗北に直面した時には既に九十九は死んでいることになります。死=敗北なのでね。でも、九十九が死なないうちに敗北を意識させる方法が一つだけある。いうまでもなく、タオルの投入。これは対戦相手にはできないことなので、意外と盲点。しかし、これにも欠点があって九十九に惚れた男は味方でもタオルを投入できないんですね。過去、テディさんもマッイイツォも迷ったけれども投げなかった。何故ならば、彼らは自分たちがなし得なかった地上最強という夢を九十九に託しているから、その実現の方途を自分の手で閉ざせない。つまり、どんなに有能なセコンドでも野郎では九十九に負けを意識させることはできないんです。
その点、舞子の九十九への惚れっぷりは他の野郎共とは違う(要するに男女の惚れた腫れたです)ので、格闘家としての九十九の思いに共に殉じようという理屈よりも、惚れた男に死んで欲しくないという思いが先にたつ。それゆえ、ギリギリの段階でタオルを投げることができる。結果、死ぬ前に負けを意識させることで九十九の『負けたくない』という思いを呼び覚ますことができたんじゃないかと思います。まぁ、これも舞子の九十九への思いの強さがあってこそのことですので、他人が投げようとしても九十九の意識には届かないでしょう。それと、この説の欠点は、

ボクシング編とヴァーリ・トゥード編では舞子は九十九をとめなかった

こととの整合性が取れない点。敢えて強弁すれば、ボクシング編では客席、ヴァーリ・トゥード編では地球の裏側にいて試合に介入できなかったのに対して、今回は舞子に試合をとめる権利があったことでしょうか。この件の詳細は本編の展開待ち。

3.『ふでかげ』超簡易感想

イグナシオ・ダ・シルバ「二度目やで。裏拳つっこみ注意されたん」

魔術師イグナシオ来日! 観客席だけれども、これは燃えた。ヘタすると『修羅の門』よりも燃えたかも。勿論、一度目に突っ込んだのは陸奥九十九です。再登場はもちっと先かと思っていましたが、まぁ、拳将と結城亮が直接対決する試合なので、確かに来るしかないわなぁ。両名の因縁の相手ですしね。イグナシオ、全体に肉を落とした感じです。フード越しですが若干、本編よりも細め。スタミナに問題があるとは思えないけれども、流石に百十キロの体重でフルタイム走り回るのは膝への負担が大きいのか。
内容としては……サッカーって格闘技よりもエグイ勝負だね。演技と審判の判断で試合の流れが変わるのか。うーん、やっぱり、私は格闘技のほうが好き。現実の格闘技でもジム・ライアンみたいな例もないではないですが、

徳光将「空手はレフェリーで試合決まる事ないで。少なくとも神武館ではな。技が効いたかきいてへんかはレフェリーが決めるんやない。やっとる者同士が決めるんや。で、終わったら立ってた者が勝ちや。判りやすいでぇ」

という言葉を信じたい。

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