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『ハートキャッチプリキュア!』(再)第36回簡易感想(ネタバレ有)

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素晴らしい最終回でした。


いや、ネタ表現じゃなくて、結構本気。本作のメインテーマであるチェンジ願望が花開いたという意味で最終回と呼んでも過言ではありません。実際、次回以降は砂漠の使徒との決戦が主軸になるので、今回はキュアブロッサムではない花咲つぼみの物語の最終回といえるのではないでしょうか。怪物が乱入してもステージが続行される学園すげーとか、厳格ないちゅきのお祖父さんが小指をたててお茶を飲むとか、学園祭で個人の同人誌を堂々と売る番君とか、色々とネタの多い今回でしたが、煎じ詰めるとテーマは一つ。


1.チェンジしたんです


肝心の場面で勇気を出せない昔のつぼみ⇒今回ゲストのあや&まゆを後押しすることでチェンジを表現。もも姉と比べられたくないという昔のえりか⇒姉と同じステージに立つことでチェンジを表現。第1話の二人からは考えられないチェンジっぷり。プリキュアメンバーではいちゅきも家族に自分の趣味を認めてもらう&一人で戦ってきたゆりさんは新しくできた仲間とイベントを成功させるというチェンジでした。余談ですが、ゲストキャラの一人のまゆの中の人は本業でない分、些か慣れない演技でしたが、翌年のプリキュアでは一人八役の妖精役をこなすというリアルでのチェンジを披露することになります。変わり過ぎだ。

でも、人間の本質は変わらない。それも真理。あや&まゆを後押ししたつぼみも、ファッションショーが始まると緊張で動けない。そこに救いの手を差し伸べたのはえりか。この構図は第1話のまま。この場面のえりかがパンツ系の衣装もあって男前なんだ。また、先述のようにあや&まゆは昔のつぼみの姿ですが、彼女たちに合同イベントという形でチェンジの契機を与えたのもえりか。変わったこと&変わらないものを同時に描いた今回。『坂雲』の最終回みたいだ。それゆえ、今回の話も最終回と呼ぶに相応しいんじゃないでしょうか。つけ加えると花咲つぼみと来海えりかのチェンジにプリキュア活動が全く関係ないかといわれれば、そんなことはないのは、舞台で変身バンクと同じ背中合わせグルグルを披露したのが証拠。更にいうと自分たちのチェンジ=変身を実感したからこそ、無意識に変身バンクと同じアクションを披露したんじゃないかと。

堅い話はここまでで@はファッションショーの点描をば。


① テーマソング


あや&まゆの『heart goes on』。これ、歴代プリキュアソングで1、2を争う名曲なんだよなぁ(もう一つは言わずもがなの初代OP)。80年代アニソンの王道っぽい歌詞とメロディが堪らん。ゆりさんのキャラソンといい、本作の挿入歌は非常にレトロです。


② 体育館


観客たちによる一糸乱れぬサイリウムパフォーマンスといい、何千人収容しているんだよという広さといい、


何処のアニサマ会場だよ


と突っ込んでしまうのは御約束&御愛嬌。多分、舞台はさいたまスーパーアリーナ。明堂院家すげー。四葉財団といい勝負できるんじゃないか。


③ なみなみ


ファッション部それぞれのチェンジの集大成たる舞台でしたが、プリキュア四人よりも、もも姉よりも視聴者の心にグッときたのは、多分、なみなみ。姉の晴れ姿に妹が夢中でサイリウムを振るシーンはガチで泣いた。なみなみが妹の世話をちゃんとしているからこそ、普段と違う姉の姿に妹が大興奮したのでしょう。新しい自分というファッションショーのテーマの一番の体現者はなみなみ。異論は認めない。


④ 意外にも


皆、何気に着替えている中でつぼみだけは同じ衣装のままでショーが終了。あれ、部活動を一番サボっていたのは実はつぼみ? い、いや、多分、ゆりさんの衣装に掛かり切りだったんだ。きっとそうだ。うん。


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