Quantcast
Channel: ~ Literacy Bar ~
Viewing all articles
Browse latest Browse all 909

来し方行く末 ~2017~

$
0
0

昨年の年末記事で『二〇一六年は人生最悪の一年』といったな。

 

あれは嘘だ(CV:玄田哲章

 

今年、二〇一七年こそが掛け値なしに人生最悪の一年でした。勿論、楽しいイベントや面白い作品に巡り会うこともありましたが、この一年を振り返ると全体の98%が辛く、シンドイ思い出で占められているのも事実。殆ど全てが職場のストレスですね。昨年の年末記事で触れた権力闘争のツケを何故か中立派の私一人が負担することになりまして、それでも、

 

与力「我慢できる人が我慢しないと!」

 

という思いで黙々と過剰職務を背負ってきたのですが、仕事をしない&命令を下さない&責任を取らない上役、引き継ぎなしで一切の仕事を丸投げする同僚、薄ら寒い猫撫声と空気を読まない発言のダブルコンボで、鎮火しかけた顧客の怒りの導火線にロケット燃料をブチ撒ける部下の無茶ブリ&尻拭いの繰り返しに、私のメンタルは『トムとジェリー』に登場するチーズのようにボコボコ。夏に会社のメンタルチェックで『速やかに専門家のカウンセリングを要する』との診断が下った時に漸く、

 

与力「わかっちゃったァ……今、全ての結論が出ちゃった❤ あたし以外、みんなバカなんだ!」

 

 

という結論に到達。ガチのドクターストップで一定期間休職する羽目に陥りました。年末に上京した際、多くの方々から、

 

「疲れていませんか? 適度に休まないと壊れちゃいますよ?」

 

と御気遣いの言葉を頂きまして、本当にありがたく思いましたが、

 

実はとっくに壊れちゃっていた

 

という今年の『はじめの一歩』のような、或いは武藤に膝の具合を心配された小橋のような一年でした。

ブログも時事ネタを中心に書きたいことは山のようにあったのですが、自分の思考を結晶化する気力が続かず、更新頻度は過去最低の数値をマークする始末。いや、本当に書きたいネタには事欠かなかったのですよ。昨今の角界の騒動に関しても、あれは旧態依然とした隠蔽体質に集約される事件ではなく、異なる存在を移植した時に起きる集団の拒絶反応のようなもので、寧ろ、今までの前例にない新しい事案であり、これに角界という日本の伝統を担う組織が如何に対処するか、それが今後の日本の将来を占う試金石になるのではないかとさえ思っているのですが、デリケートな部分に触れずに記事にする自信と時間がなかったので、この場を借りて、チョロッと触れさせて頂きました。

現今のアジア情勢についても『三国志演義』や『水滸伝』レベルの露骨な離間策に複数の国家が綺麗に嵌るのをリアルタイムで見ることができたのは、ある意味で貴重な体験をしたと思っています。これが他人事でしたら、精一杯の生暖かい目で見守ることができるのですが……この辺も、これ以上、踏み込んで書く自信がなかったからなぁ。極端な話、今の職場を辞めれば、開設当時並みの更新頻度を取り戻す自信は210%くらいありますが、流石にそこまではなぁ。

そんな訳で全体を振り返るのは些かメンタル的にシンドイので、純粋に楽しかった今年後半の出来事を中心に綴っていきたいと思います。

 

 

1.徒然信州日記

 

先月の25、26日にアメンバーのKAKさんのお誘いで長野に赴きました。

長野市内の平安堂でKAKさんと待ち合わせ。KAKさんとお会いする時には必ず、平安堂で何か本を買うのが恒例になっております。今回購入したのは今年のベスト10でも紹介した『昭和天皇物語』。連載していたのは存じていましたが、単行本が出ているとは思わなかった! この作品、私以上にウチの母親がド嵌りしておりまして、毎日のように『二巻は発売されていないの?』と聞いてきます。連載誌買って読めよ。我が家に斯くも熱烈な勤皇家がいるとは思わなかったぜ。

KAKさん御用達の『風林火山 長野店』『BAR599』で爆食&痛飲。『風林火山』は肉も美味しかったですが、意外にも魚料理がイケました! 毎度毎度、KAKさんは美味しい店を探して下さいまして、

 

次回のオフ会は長野でやるべきか

 

と半分本気で考えております。それくらい、いい店が多い。『BAR599』も通う度に未知のウィスキーを発掘する楽しみを味わっております。ちなみに今回飲んだのは、これ。

 

 

マスター曰く、ウィスキーキャットも衛生上の理由で姿を消しつつあるという話は寂しかったなぁ……。

翌日は『信州プロレス 無茶フェス2017 in ビッグハット2』の臨時ボランティアスタッフとして、会場整備&観客誘導&設備配置などで汗を流しました。正直、リアルの仕事のン十倍も働き甲斐がありましたよ。

試合内容も初期の頃の思い出と比べると、飛躍的にレベルアップしておりました。信州プロレスのマットでファイヤーバードプラッシュを拝めるとは神ならぬ、髪の薄い身には想像し得ませんでした。尚、当日のベストバウトは平成維新軍によるセミファイナル。流石に百戦錬磨の維新軍は会場を盛りあげるツボを心得ているぜ。

試合終了後の撤収作業にも参加しました……が、張り切り過ぎた所為で全身汗だく。初冬の信州は当然のようにヒエヒエの気温。そのうえ、更年期に入った所為か、自律神経が制御不能のロス・インゴ状態。『金田一外伝』の多岐川かほるではありませんが、

 

与力「新陳代謝が上がり過ぎて……汗が止まらん……!」

 

という事態に陥り、ガチで眩暈&嘔吐感に襲われて、途中からベンチであおらあおらしておりました。KAKさん、お役に立てずに申し訳ありませんでした。次はちゃんと着替えを用意しておきます。ちなみに先日、本大会の打ち上げが行われたそうで、KAKさんから写メが届きましたが、それを見た私の反応は、

 

与力「……・うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!(羨望

 

詳細は伏せますが、クッソくだらねー仕事なんかうっちゃって、私も参加すればよかった! 寝ぼけて榊さんの胸を揉んだ智ちゃんに対するかおりんの心境が理解できた気がする。

 

 

2.徒然年末上京日記

 

今月の16、17日に上京しました。

16日は相羽さん主催の蒼々オフに参加するため、17日は小生主催の忘年会を開催するためです。忘年会は当初、ブログで参加希望を募る予定でしたが、諸々の事情で準備に時間を掛けることが出来ず、こちらからメールで連絡を取れる方に呼びかける形で開催させて頂いた次第です。御参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。

まずは2年振りの蒼々オフ。初参加の穂積さんをエスコートする大役を担った緊張の所為か、通い慣れた秋葉原で道に迷う大失態。二倍近い距離を歩かせてしまった穂積さん、大変申し訳ありませんでした。穂積さんについては、二〇一三年に初めてお会いした時から、相羽さんや戦闘勇者さんと『何時か蒼々オフにお誘いしたいね』と話していましたが、主に私の都合で機会を逸しておりまして……漸く、実現の運びとなりました。今回、女性の参加者は穂積さん一人ということで、オタサーの姫状態になって委縮させてしまうのではないかと私も相羽さんも危惧していましたが、いざ、オフ会が始まると常連さんともガンガン話をしておられたので一安心。各自の自己紹介の時間では『SHIROBAKO』の杉江三日伝説ならぬ、

 

穂積さんハニ―トースト伝説

 

という、今後の蒼々オフ会で毎年語り継がれると思われる出来事で、その存在感を確かなものとしておられました。伝説の詳細? こんな場所ではいえないなぁ(意味深)

他の参加者の皆さんも各自、ネタ持参でオフ会に臨んでおられまして、以前のオフ会では銀のエンゼルを六枚持参したクウラさん(生まれて初めて見たよ)は今回、新宿でロックオンしたレアポケモンを秋葉原の会場まで引っ張ってくるネタを披露。尚、惜しくもGETならず。残念。ノウライトさんとは『メイド・イン・アビス』の、戦闘勇者さん&燕。さんとは『インフィニティ・フォース』の、相羽さんやスパイさんには創作における文字と画の表現技法の相似点と相違点などお話をもっとしたかった……でも、久々の蒼々オフ会は相変わらず、楽しかったです。次回も参加できればいいなぁ。

翌日に備えて早目にホテルに戻り、部屋で『球辞苑』を見ていると、途中で失神するという壮絶な体験しました。帰宅後に番組の内容を確認したところ、正田耕三氏が登場したシーンまでは完全に覚えているのですが、それ以降の記憶がブツッと途切れているのですよ。前日の深夜残業の疲れが出たのでしょう。そして、気絶していた私の意識を呼び起こしたのは、つけっ放しのTVから流れていたゴジラ特番の櫻井孝宏の声……腐子か、俺は!

 

17日は『志奈そば田なか second』で早目の昼食(或いは遅目の朝食)を取り、その足で『TOHOシネマズ上野』で『ガルパン最終章』を鑑賞。これ、忘年会の会場で話のネタにすればよかったなぁと悔やみました。せめて、ハバネロクラブのグラスを買っておけばよかった。あれ、上映前には何のグッズか判らなかったからなぁ。見終えた時には忘年会の待ち合わせ時間が迫っていたから、急いで出立しなくちゃいけなかったので……何とか、待ち合わせの45分前に現地に到着。近くのサテンで小休止を取ってから、店を出ると、

 

既に三名様がお越しでした。

 

ホストが一番に待っていなくてどうするよ、俺。直後に他のメンバーも合流となり、待ち合わせの目印に持って行った桑原将志のタオルは殆ど出番なし。すまんな、クッワ。

一次会の会場は『幕末個室龍馬の空 別邸』明石のタコさん軒しのぶさん装鉄城さん穂積さん江馬さん、そして、私の六名。先述のように今回は諸事情でメールの連絡が取れる方にお声掛けさせて頂きましたが、江馬さんは双方のブログで『今年お会い出来たらいいですね』というお話をしておりましたので、コメント欄でお誘いしたところ、御快諾頂けました。江馬さんが昔の上司にソックリでメチャクチャ驚いたのは内緒だ。勿論、全くの別人であるのは確定的に明らか(その上司は歴史に全く興味のない人間)でしたが……あの場で私が必要以上にキョドッていたのは、そういう事情です。

忘年会では各々の自己紹介も兼ねて『日本史で好きな人物』と『来年の大河に期待すること』を述べて頂くよう、事前にお願いしていました……が、全員が全員、

 

「『西郷どん』に期待すること……ですk」ププッ

 

ってなったのはどういうことやねん(笑)。『笑ってはいけないオフ会』でしたら、

 

デデーン! 全員OUT-!

 

ケツしばかれたところやで、全く。

明石のタコさんは今回、集合の目印とさせて頂いたにゃんけい和尚をはじめ、編みぐるみファミリーを伴っての御出席。以前から『お互いの蔵書の遣り取りをしませんか』的な話をしていたので、当方から今年の大河ドラマに因み、今川氏真が主人公の『天下を汝に』を御渡ししたところ、後日、井沢元彦の『暗鬼』を御贈り頂きました。懐かしい! これ、なかなか見つけられなくて、苦労していたのですよ!

軒しのぶさんは前回に続き、今年も大河ドラマに関するデータを御持参頂きました。ありがとうございました。御都合で一次会のみの御参加となりましたが、もっとお話ししたかったです! 特に真田家の御茶の間からの創作秘話とか。来年は題材的に真田家と絡ませるのが難しそうと仰っておられましたが、新春ドラマSPの『蘭学れぼりゅうし』の面々でどうでしょう? そして、コミケの原稿は間に合ったのか気になります。

装鉄城さん。好きな日本史の人物は治部と四郎とのこと。偶然にも大学時代の友人が全く同じペアを贔屓にしていたのを思い出しました。決して共通点が多いとはいえない二人ですが、装鉄城さん曰く、偉大な先代が残した負債に懊悩する様子に共感するのだとか。そういや、大学時代の友人も同じことを披露宴でいっていた気がする。別れ際にお申し出のあった我がJE市関連の件、是非、実現させましょう!

『他は兎も角、王弟殿下の【ネタバレ厳禁です】だけは許さん』とアル戦最終巻に怒り心頭であった穂積さん。他の方からも『あそこでギスカールが【ネタバレ厳禁です】すると、ケファルニス朝の開祖になったという以前の描写と食い違うんじゃあないかとの鋭い突っ込みもありました。私的には最後ら辺で複数の女性と【昨夜はお楽しみでした】ので、そのうちの誰かが血筋を残したのではないかと解釈しております。そういや、このオフ会は皆、顔をあわせた次の言葉が『アルスラーン戦記最終巻読んだ?』でした。

オフ会自体が初めての御参加であったとの江馬さん。御本人は初対面というシチュエーションが苦手と仰っておられましたが、どうして、トークの内容は犀利にして明哲。歴史に関する私の浅い質問にも真摯、且つ、丁寧に解説して下さいました。御職業をお聞きすると成程納得。『ウルトラQ』から後藤新平までトークできる方は日本でも数名しか存在しないと思います。個人的には尊氏は京都生まれ、直義は鎌倉育ちという観点で両者の人間性を見るのが一番シックリきました。次は是非、サラディンについてトークしたいっス。

二次会会場の『魔法の国のアリス』つらまえさんと合流。このお店、関東在住の友人に一番ネタになりそうなお店を予約して欲しいと頼んだところ、メーター振り切るレベルのネタ会場をリザーブしてくれました……男性陣には酷なことをしたと反省しております。この場を借りて、改めてお詫び致します。でも、女性陣には好評であったようで、記念撮影でのテンションは爆超でした。

つらまえさんとは帰りの電車で最後まで御一緒できたのが嬉しかった。二次会からの参戦ということで、会場で話す時間が短かったのを電車の中でカバーできた気分です。会場でも今年のベイスターズの躍進ネタで盛りあがりましたな。十九年前の優勝を生で御覧になっておられたとは! 歴史の生き証人じゃあないですか! 来年のオフ会では是非、二十年ぶりの……を期待したいですね。

 

翌日は秋葉原での『孤独のグルメごっこ』で、前日までの熱気をクールダウンさせてから帰途につきました。帰りの新幹線で読む本がなくなったので、東京駅近くの『丸善』で『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』を手にしながら、何気なく、歴史コーナーを物色していると、

 

山川浩山川浩
 
Amazon

 

与力「なん……だと……?」

 

殆ど引っ手繰るように小脇に抱え込むと速攻でレジに駆け込みました。これ、山川の歴史記事を書く時に手元にあればなぁ……でも、入手できたのは幸甚の極みです。特に『さくら山集』という山川の詠んだ和歌が大量に掲載されていたのが嬉しかった。尚、歌のクオリティは……うん、山川は陽明学徒らしく、行動が全ての人だから(目逸らし)

 

 

3.来年の目標

 

『おんな城主直虎』総評のUP!

 

え? 間違っている? まぁ、ブログを開設してから、初の大河総評の越年という事態になりましたので、その辺は真摯に反省していこうと思います。尚、今月分の『ブラックラグーン』の感想も放置していますが、こちらは本編に殆ど動きがなかったからね、仕方ないね。来月号と合わせてUPしようと考えております。

 

それでは、よいお年を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 909

Trending Articles