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『BLACK LAGOON』#91感想(ネタバレ有)

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まみか、真鏨に続き、遂にサンデーGXの表紙を飾ったモップの化身アルタイルですが、先月号の真鏨の親和性にはイマイチ及ばず……というか、真鏨のハマり具合が異常であったというべきでしょう。

 

 

 

うーん、このあふれ出るGX臭。

真鏨に匹敵するサンデーGXらしさを漂わせる『レクリエイターズ』のキャラクターは、弥勒寺とブリッツ・トーカーくらいか。そういや、DVD4巻のジャケットは弥勒寺と真鏨とのことですが、原作では白亜翔、現界後はブリッツという好敵手が存在するにも拘わらず、敢えて真鏨がチョイスされたのは、単純に板額絡みの因縁ではなく、中の人繋がりの可能性もありそうです。もう一つ、いわせて頂くと、エリナの生存ルートを交渉材料にされたブリッツが主人公サイドにつくとなると、弥勒寺はブリッツとの決着をつけるため、逆にアルタイル側に乗り換える可能性が出てきそう。作中では頼りになる気のいいヤンキーのイメージが先行していますが、コイツは面白ければ何でもアリのラスボスなので、最終決戦の最中に自己都合での電撃移籍あるかも。

今回もブララグ本編ではなく、レクリエイターズ絡みの感想から入りましたが、実際、本編の内容が乏しいのでしゃーない。前半は殆ど前回のおさらいみたいなものでしたからね。そんな今回のポイントは2つ。

 

 

1.何年振りだ

 

ロック「『アリ・ドラグア』」

 

思わず『何だったっけ、それ?』という言葉が脳裏を掠めたロックの台詞。まぁ、現実世界では初出から八年、コミックス刊行から四年も経過しているので、これもしゃーない。今編の序盤、コーサ・ノストラの事務所でレヴィとロックが小耳に挟んだ謎のフレーズです。その正体は中共政府が東欧の政治工作のために、アルバニアの秘密警察に流していた金塊でした。それが東側社会崩壊のドサマギで東欧マフィアに流れたのか、或いはハナから秘密警察とマフィアは『仲良しこよし』であったのか。いずれにせよ、資金洗浄の過程で金塊を失認。その捜索をコーサ・ノストラに依頼したようです。レヴィを見た東欧マフィアのチュボロニクが血相を変えたのも宜なるかな。コーサ・ノストラが自分たちと中共政府を天秤にかけていると思ったのでしょう。本編開始から八年で何とか全体像が見えてきました。

アリ・ドラグアの正体を知ったロックは悪い顔に変貌。これをテコに事態を転がそうと動き始めますが、それこそ、

 

レヴィ「悪い顔になってるぜ。そいつはヴェガスで生涯賃金を稼ごうとして、その晩遅くに尻にピストルをねじ込まれる予定の顔だ」

 

とレヴィに序盤で制止されたのを忘れている模様。ロックは拘置所にブチ込まれているレヴィの安否を心配していましたが、レヴィというストッパーと切り離されたことで暴走するロックのほうが、遥かに危険な状況になっているかも知れません。

 

 

2.スケコマシ

 

ロック「フォン。俺は君を乗せて走ると決めた。決めた限りは後悔も諦めもない、君も俺もだ。途中下車はさせない、最後まで踊り抜く。あんたの命で俺は愉しむ。あんたも賭けを愉しんでくれ。生きることも死ぬことも全部だ」

 

まさかの壁ドンでフォンに覚悟を突きつけるロック。そういや、ロックも日本でバラライカに壁ドンされていました。台詞のみ聞いているとプロポーズの言葉に思えなくもありません……というか、完全に愛の告白。これはフォンが勘違いしてもおかしくないレベル。復讐のロベルタ編における『お前(レヴィ)が銃だとすれば、俺は弾丸だ』という台詞もそうですが、ロックは天性のジゴロというか、本人の自覚なしに女性を口説いているケースが多いです。現時点でロックが口説くことに失敗したのは雪緒ちゃんだけですが、彼女には銀さんという心に決めた相手がいたからね、仕方ないね。さて、今後の展開となると、まずはアリ・ドラグアの裏を取り、コーサ・ノストラの連中と交渉。フォンにサルベージさせたアリ・ドラグアをコーサ・ノストラに引き渡すことを条件に彼女の安全を保障させるか。或いは独力でアリ・ドラグアをサルベージして、直接に中共政府と取引するかでしょうか。実際、今回のトラブルの引き金になったラインバッハは金銭的賠償に応じるなら提訴しないといってきているので、コーサ・ノストラの怨みを買うリスクと引き換えても、こちらのほうがフォン本人には安全かも。

 

 

 

 

 


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