西洋人は誕生日を、日本人は命日を大切にするという比較を何かの本で読んだ記憶があります。固い薪を鉈の峰で叩き割るかのような論旨とはいえ、概ね同意できるのも事実。日本のドラマで親戚一同が集まる場面の殆どは法事ですが、同じシチュエーションを海ドラに求めるとサプライズバースディパーティーのシーンになりますからね。今年は徒然日記でも触れたように節目の年の節目の日が様々な議論のタネになりましたが、その節目の発端になった日に関しては、大きく取り扱われなかったように思います。まぁ、発端の日は四年前に既に節目を過ぎたということもあるんでしょうけれども、因よりも果を重視する性質は厳として存在するのかも知れません。善し悪しではなく、違うということですので、念のため。
スケジュール的に今年最後の徒然日記の予定。普段であれば、上記の前置きの話題で一本デッチあげたかも知れませんが、今回はリアル面での報告もあるので、早めに本題に入ることにしましょう。あ、今週の『相棒』と『アル戦』の感想は諸事情で遅れると思います、悪しからず。今回の話題は2つ。しかも短目。現時点でベスト10の記事が全く手つかずなんだもの……。
1.業務連絡
まずはリアル面から。年末の上京で様々な方とお会いする予定を組むことができました。ありがとうございます。山川の墓参りについても、青山霊園に電話したところ、年末も霊園自体は開放されているとのことでしたので、こちらも実現しそう。今から楽しみで仕方ありません。@幾人かの方とは予定を詰められないでいますが、取り敢えずは今週中に何らかのアプローチを頂けたらと思っています。単純に『会える』『会えない』だけでも教えて頂けると助かりますので。
お題は変わって、ブログ面での報告。
『花燃ゆ』の総評記事、完パケしました!
いやぁ、本当にシンドかった! 一応、今月のアタマには書きあげていたのですが、校訂やら編集やらに一週間も掛かってしまいました。書いている途中、冗談抜きで何度も脳ミソが捩じきれるかと思ったほどです。一応、最終回が未放送分ですが、ラスト1話で物語の本質が覆ることは絶対にないでしょう。このまま、手を加えずに記事をUPしても問題ないほうに、スタクルメンバー全員の魂を全部賭けます。ついでにDIOのスタンドの秘密を教えてもらえなくても全然OK。そのレベルの鉄板予想だと確信しています。それでも、総評をUPするのは最終回を見てからというのが最低限のモラル(製作者に対してではなく、不快感に満ち溢れた本作を共に見続けた皆さんへのモラルです)と思いますので、当日の私の帰宅時間を考えると、昨年のように『本編終了後すぐ』ということにはならないでしょう。そんなワケで、
『花燃ゆ』総評は十二月十四日(月)未明にUP予定
です。何卒、御笑覧頂けると幸いです。
2.『SHIROBAKO』第20~21話感想(ネタバレ有)
平岡大輔「首から上がちゃんと描けてれば、客は満足なんだよ。幾ら作画が気合いれようが変わらねぇっつうの」チッ
貴様の場面、全部首から上にしてやろうか。
先月レンタルリリース分の『SHIROBAKO』も面白かった。でも、このリリースのペースだと今年中に最終回を見られないんだよなぁ。今年のベスト10には絶対に入れたい作品なんですが、ラストまで見ない状態での選出となると、どの順位に入れるか迷う。『坂雲』のように最終回が如何なるクオリティで終わっても大丈夫なように、無難に10位にしておこうか……悩む。
さて、今回リリース分の主題はクオリティとスケジュールのバランスの一言に尽きるでしょう。ヒール描写の多かった平岡ですが、私個人は彼の思考を支持しています。勿論、りーちゃんへの暴言を除いての話ですけれども。『だらしない、大人気ない、どうしょうもないカス、ゴミ、クズ』というエリカ嬢の評価は流石に製作者の自虐ギャグだと思いますが、クリエーターの多くは基本的にフリーダム過ぎる人間であるケースが多い。作中でルーティンギャグとして描かれる池谷ひろしの逃亡劇がそれですね。でも、あれ、ハッキリいって、現実と比較してもマトモなほうだと思いますよ。国民的アニメ映画となった某作品の製作途中でフラッといなくなり、数日間行方を晦ました挙句、失踪の理由を聞かれると、
「んー、あのさー、冒頭でル○ンを追いかけるパトカーがブッ壊れて、車のフロントがバーンって跳ねあがるシーンあるじゃん? あれって外車でしょ? 万一、ボンネットの中が日本車と違うと描く時に困るからアメリカまで行って見てきたのよ」
と答えた作画監督の逸話があるくらいですからね。そういう人間がゴロゴロしている以上、誰かがスケジュールを管理しなくちゃいけないワケで、平岡の仕事に対するスタンスは間違っていない。平岡の問題点は不平不満が態度に出てしまうことであって、仕事ぶりそのものは一概に批判できないかも。
主題的には上記の一件に集約されると思いますが、作品そのものの質も高水準をキープしていました。劇中劇の『三女』で被弾したキャシーがアリアに語りかける場面。あれ、そこまでの流れが全く描かれていないのに泣けるのよ。本編でない劇中劇で泣けるって……本作はストーリーよりもキャラものに属するアニメですが、あれほどの数のキャラクターを登場させて、その全員(変な話の人を除く)の感情に同化できるのが凄い。最近はタローにも充分感情移入できるようになりました。これはいいことなのか……?
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徒然日記 ~2015/12/09~
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