アルフリード「暗くなったら、あまり動かないほうがいいよ！ 盗賊とか出るからさ」
おまえが盗賊だろうが。
直後に地行術を使う魔導師の襲撃があった所為で、うっかり見過ごすところでした。サラリと自分がマトモな人間であるかような物言いをするアルフリード可愛い。ヘタをすると今回で地行術とのバトルが片づけられるんじゃないかと思っていたのですが、想像以上にアルフリードの見せ場が多かったのが嬉しい。多分、荒川センセ的にはギーヴに次ぐお気に入りキャラだと予想してみます。まぁ、タダでさえ、女性キャラの出番が少ない作品なので、その分、力が入っただけかも知れませんが。
アニメ版ではザックリとカットされたナルサスVSアルザングがしっかり描かれることはほぼ確定的なヒキに喜びつつも、これでラジェンドラの登場が更に遠のいたことに些かの寂寥感を禁じ得ない今回の見所は３つ。内容は濃かったけれども、その分、進展は遅かったからなぁ。
１．王の器に非ず
ヒルメス「よくも我が部下を殺してくれたな。たかが、盗賊風情が！」
原作によると、ゾット族との戦闘でヒルメスの部隊が蒙った損害は戦力の半分。戦場では事実上の壊滅と考えてよいレベルの損害です。タダでさえ、客将のヒルメスには自由に動かせる手駒が少ないので、この損害は腹立たしいかぎりでしょう。相手が可愛いおにゃのこでも容赦なくぶった斬ろうとしたのは当然の反応であり、取り立ててヒルメスが残忍というワケではありません。
尤も、ヒルメスが力量で遥かに劣るアルフリードにかまけている間に部隊が壊滅的な打撃を受けたともいえるので、彼の自業自得という見方もできます。後方に下がって指揮に徹するか、或いは最前線でゾット族の猛者との戦闘に集中していれば、これほどの被害は出さずにすんだ可能性大。一時の感情に囚われて大局を見失うという、彼の悪癖がここでも出たといえるでしょう。
２．いい人
ナルサス「仇というなら、この男を譲ってやってもいいが……おぬし、剣も持っていないではないか」
アルフリード「だから、あんたの剣をお貸しよ！」
ナルサス「…………」
ヒルメス「…………」
ナルサス「貸してもいいが、担保はどうする？」
アルフリード「親の仇を討とうってけなげな女の子から担保を取るって言うの？」
ナルサス「なにしろ、初対面だからな。安全第一をとりたいわけさ」
アルフリード「しみったれだね！ 女にモテないよ！」
ヒルメス「……二人とも漫才（バハーネ）はその位にしておけ」
原作全編を通じても屈指のギャグシーン。登場したばかりのキャラクターにも拘わらず、アルフリードが如何なる為人かが一発で判りますね。こうしたキャラクター設定の巧さは田中センセの独壇場ですが、漫画版では寧ろ、ヒルメスの反応が面白かった。仮面越しにも判る何ともいえない表情が最高。位置においても距離においても、後ろからアルフリードの頭をハルボゼのように一刀両断できるポジションを占めているにも拘わらず、目の前の両者の会話が一段落するまで待ってやるヒルメス可愛い。激情に流されやすく、他人の迷惑を顧みないヒルメスですが、基本的には素直で生真面目な人間であるのは間違いないようです。
３．細かいところが気になるのが僕の悪い癖
ナルサス「全員、屋外で殺されている……ということは、悲鳴を聞いて、外に飛び出したところをやられたのか？」
恐らくは次回描かれるでしょうが、原作ではアルフリードに『石の上を伝って、近くの木に登れ』と指示したナルサスの言葉から察するに、地行術は土の中を自在に行き来できても、岩や樹木を透過できないようです。被害者が屋外で殺されているのは、単純に外に飛び出したところをやられたのではなく、床に板を敷いた屋内には手が出せない傍証といえるでしょう。今週は『相棒』がなかった分、こちらで殺人事件の推理を楽しめまｓ……いや、待て。確か以前、魔導師の一人がルシタニア兵に尾行されたヒルメスを地中経由で地下室に逃がしていたような？ これって能力的に矛盾するんじゃないのか？ まぁ、のちに壁や天井を透過する魔導師も出てくるから、ヒルメスを逃がしたのは地行術の使い手ではなかったのかも知れません。この辺、原作では名前のみでキャラの書き分けがなかった（その必要がなかったからですが）ので、漫画では目に見える形で描いて頂けると嬉しいです。
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おまえが盗賊だろうが。
直後に地行術を使う魔導師の襲撃があった所為で、うっかり見過ごすところでした。サラリと自分がマトモな人間であるかような物言いをするアルフリード可愛い。ヘタをすると今回で地行術とのバトルが片づけられるんじゃないかと思っていたのですが、想像以上にアルフリードの見せ場が多かったのが嬉しい。多分、荒川センセ的にはギーヴに次ぐお気に入りキャラだと予想してみます。まぁ、タダでさえ、女性キャラの出番が少ない作品なので、その分、力が入っただけかも知れませんが。
アニメ版ではザックリとカットされたナルサスVSアルザングがしっかり描かれることはほぼ確定的なヒキに喜びつつも、これでラジェンドラの登場が更に遠のいたことに些かの寂寥感を禁じ得ない今回の見所は３つ。内容は濃かったけれども、その分、進展は遅かったからなぁ。
１．王の器に非ず
ヒルメス「よくも我が部下を殺してくれたな。たかが、盗賊風情が！」
原作によると、ゾット族との戦闘でヒルメスの部隊が蒙った損害は戦力の半分。戦場では事実上の壊滅と考えてよいレベルの損害です。タダでさえ、客将のヒルメスには自由に動かせる手駒が少ないので、この損害は腹立たしいかぎりでしょう。相手が可愛いおにゃのこでも容赦なくぶった斬ろうとしたのは当然の反応であり、取り立ててヒルメスが残忍というワケではありません。
尤も、ヒルメスが力量で遥かに劣るアルフリードにかまけている間に部隊が壊滅的な打撃を受けたともいえるので、彼の自業自得という見方もできます。後方に下がって指揮に徹するか、或いは最前線でゾット族の猛者との戦闘に集中していれば、これほどの被害は出さずにすんだ可能性大。一時の感情に囚われて大局を見失うという、彼の悪癖がここでも出たといえるでしょう。
２．いい人
ナルサス「仇というなら、この男を譲ってやってもいいが……おぬし、剣も持っていないではないか」
アルフリード「だから、あんたの剣をお貸しよ！」
ナルサス「…………」
ヒルメス「…………」
ナルサス「貸してもいいが、担保はどうする？」
アルフリード「親の仇を討とうってけなげな女の子から担保を取るって言うの？」
ナルサス「なにしろ、初対面だからな。安全第一をとりたいわけさ」
アルフリード「しみったれだね！ 女にモテないよ！」
ヒルメス「……二人とも漫才（バハーネ）はその位にしておけ」
原作全編を通じても屈指のギャグシーン。登場したばかりのキャラクターにも拘わらず、アルフリードが如何なる為人かが一発で判りますね。こうしたキャラクター設定の巧さは田中センセの独壇場ですが、漫画版では寧ろ、ヒルメスの反応が面白かった。仮面越しにも判る何ともいえない表情が最高。位置においても距離においても、後ろからアルフリードの頭をハルボゼのように一刀両断できるポジションを占めているにも拘わらず、目の前の両者の会話が一段落するまで待ってやるヒルメス可愛い。激情に流されやすく、他人の迷惑を顧みないヒルメスですが、基本的には素直で生真面目な人間であるのは間違いないようです。
３．細かいところが気になるのが僕の悪い癖
ナルサス「全員、屋外で殺されている……ということは、悲鳴を聞いて、外に飛び出したところをやられたのか？」
恐らくは次回描かれるでしょうが、原作ではアルフリードに『石の上を伝って、近くの木に登れ』と指示したナルサスの言葉から察するに、地行術は土の中を自在に行き来できても、岩や樹木を透過できないようです。被害者が屋外で殺されているのは、単純に外に飛び出したところをやられたのではなく、床に板を敷いた屋内には手が出せない傍証といえるでしょう。今週は『相棒』がなかった分、こちらで殺人事件の推理を楽しめまｓ……いや、待て。確か以前、魔導師の一人がルシタニア兵に尾行されたヒルメスを地中経由で地下室に逃がしていたような？ これって能力的に矛盾するんじゃないのか？ まぁ、のちに壁や天井を透過する魔導師も出てくるから、ヒルメスを逃がしたのは地行術の使い手ではなかったのかも知れません。この辺、原作では名前のみでキャラの書き分けがなかった（その必要がなかったからですが）ので、漫画では目に見える形で描いて頂けると嬉しいです。
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