前回の記事で触れたように『SHIROBAKO』最新巻のレンタルリリースを楽しみに、様々な苦難を乗り切った先週の私。尤も、今週に入っても問題は何一つ解決しちゃいないという状況です。『いい加減、責任者が責任を取れ』&『何が起きても俺の知ったことか』と職場で叫びたい気持ちで一杯ですが、全員が『我さえよかれし』という思考で仕事を続けていると、プロジェクトや会社ばかりか、業界全体の成績がダメになって、最終的に自分が損をするというのは、それこそ、本作の5話&6話で語られている通り。これを見て、自分の気持ち切り替えていこうと反省した次第です。あ、でも、ウチの現場責任者はマジで何とかして下さい。本作でいうとタローが本田さんのポジションにいるようなもの。アイツがいるかぎり、現場の士気は落ちる一方です。事実は小説よりも奇なり。アニメじゃない。ホントのことさ。この世界は残酷だ。
私個人のどーでもいー愚痴から入ったレンタル版『SHIROBAKO』の感想記事。本当に先週は本作を見るのを唯一の楽しみに仕事していたようなもので、レンタルできた時は本当に嬉しかったんですけれども、イザ、再生してみると1本しか入っていないのよ……代わりに劇中作『えくそだすっ!』第1話が収録されていました。いや、嬉しいよ! まさか『えくそだすっ!』が実際に見られるとは思っていませんでしたよ! でも、レンタルだと一月で二回しか見られない計算になる本編が、更に一話削られていたのはシンドイ。普通に二話収録+映像特典という構成に出来なかったのでしょうか。しかも、この『えくそだすっ!』が非常に面白かった分、続きが見られないのがもっとシンドイ。
兎に角、あるぴんがメッチャ可愛いのよ。年齢を一回りもサバを読んでいるという、他のメンバー以上の崖っぷちアイドルという設定なんですけれども、その表現の仕方がエグイ。あかねやあやのように張りがメインの十代のバストではなく、加齢で成熟した胸を下から押しあげた時に生じる上乳の弛み感が絶妙なのよ、あるぴん。何だ、このスタッフの歪んだ愛情。それでいて、
あるぴん「美味しいおまんじゅうは、ちゃんと食べたら絶対判るもん!」
とかいう、マーケティング理論の存在意義を全く理解していない初心な台詞を真顔でいっちゃうのが最高に可愛い。芹沢さんの耳に入ったら、
と説教されるレベルですね。この実年齢とのギャップが堪らん。
『出トーキョー』というサブタイトルも、最初は何のことか判りませんでしたが、警察の人海戦術という『海』を真っ二つに割ってエクソダスする、つまり、モーゼの『出エジプト記』のパロディなのね。いやー、木下監督(?)も色々と考えているなー。地球独楽が最終回の伏線になったというのは絶対に偶然だと思うけれども、こんなん見せられたら、最終回まで見たくなってしまうじゃん! 罪作りな映像特典でした。
あ、本編の感想は『みゃーもりの奴、後半で凄く苦労しそうだ』という印象。現時点での失点は小笠原⇒井口への交代でナベPに苦情をいわれたくらいですが、これはリアルの仕事でもよく直面する問題。現場の独断専行はまずいけれども、イザという時に独断専行できない現場では仕事にならないのも確か。ここでの萎縮がのちのち、大きく響いてくる可能性大。
それと、みゃーもりは木下監督との連携に難がありそう。上記の一件で井口さんが躊躇している場面、木下監督が井口さんを励まそうとしたのに気づかずに自分がやっちゃうとか、結構終盤で尾を引きそうな気配です。後日、他の件で機嫌を損ねた監督が『あの時、俺の見せ場を取った』とか文句をいい出さなきゃいいのですが。
全体としては嵐の前の静けさ感がメインの所為か、些か食い足りない感が否めなかった本編でしたが、その分は映像特典の『えくそだすっ!』で補充できました。取り敢えず、ガルパンの劇場版が片づいたら、本気で『えくそだすっ!』と『三女』の企画に取り掛かってもいいかも知れません。映像化は無理でも、スピンオフのコミックスとかは一定の売り上げになるんじゃないかと。
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『SHIROBAKO』第13話&『えくそだすっ!』第1話超簡易感想(ネタバレ有)
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